2015/03/12

2歳児の名言

私がまだフランスに住む前の、小さかった時のこと。当時からフランス文化との関わりが深かった母は、ことあるごとにフランスの話を聞かせてくれた。バゲットパンは長く、脇にはさんで持って帰る、だとか、丸型のチーズはケーキの様に切るだとか、挨拶はほっぺたにキスをするだとか。そうした様々な話の中から、フランスには「バカロレア」という難しい試験があるということも知った。大学に入るための、高校卒業資格で、日本の共通一次のようなもの。日本では学校に入るのが難しいけど、フランスは卒業するのが難しいのよ、と母は説明したのち、「バカロレア、なんて聞くと、たいしてお勉強しなくても受かりそうな感じがするけどね」と加えたのを今でも覚えている。確かに、バカなんとか、と日本語で聞くと頭脳明晰なイメージがつきづらい。

そんな「バカロレア話」を、先日、親戚を訪問した時に思い出した。ウチのヤンチャ坊主もそこへ行くのは楽しみのひとつ。なにせ親戚の4歳と2歳のブラザーズも元気モリモリだから、どうやら気が合うらしい。久しぶりなのにすぐに意気投合。5歳のウチの子と4歳のお兄さんは、格好つけなのか、クレヨンしんちゃん流言葉を競い合っている。大人達はむしろ禁じたい言葉なのが困りもの。とはいえ、せっかく楽しんでいるのだから、と聞かないふり。

一方、2歳の弟の方は、しゃべり始めの頃独特の舌ったらずな発音で、一生懸命話してくる。新幹線を指差して「ガーガー」だよと教えてくれた。そういえば、うちの子も昔はそう言っていたな。バスの「ス」が言えなくて、どうしても「ババ」になったり、ヘリコプターのことは、「アプクパー」と発音していたことを思いだした。しばらくして2歳の弟くんは、iPadを持ってきて「ハヤブタ、ハヤブタ」と懸命に言ってくる。はて、なにかな??スクリーンを覗くと、新幹線の「はやぶさ」だ。速い筈のない豚とは似ても似つかない、本当に速いシャープな乗り物だった!それからその2歳の彼は、iPadを放っぽりだすと、お兄さんたち目掛けて突進。「ばかやろう」、「ばかやろう」と言っては、繰り返し競い合っている、側から見るとなんともオバカなお兄さん達の間に割り込み、我こそ一番といわんばかりの大声で真似。「ばかろれあ!!」と叫んだのだ。オバカどころじゃない。この2歳児がものすごく賢く見えた、一瞬だった。(Anne)

IMG_1043

2歳の頃のウチの子、フランスの田舎にて、庭を散歩。

いつか、バカロレアを受けたりするのかな。。

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