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2018/04/23

麦秋の季節とは

学校でも会社でも同じですが、日本の一年の始まりは4月ですよね。北米や欧州では9月なのに、どうしてだろうと思ったことはありませんか?常識かもしれませんが、私は最近知り、なるほどと思ったので書いてみます。

私が好きな映画監督といえば、小津安二郎ですが、作品のなかでもどうしたって『麦秋』が一番です。一見幸せそうに見える大家族の物語。でもなにかモヤモヤした重みがあって、いろいろなことが停滞しています。主人公の原節子扮する紀子も、いつまでもお嫁に行きたがりません。ところが、とある拍子に、周囲がびっくりするような結婚を決意します。損得よりも、人の縁とか心の繋がりとかいったものを重んじるような展開、そこがとにかく好きなんだと思います。この作品は思い出すだけでも涙が出てきますね。

さて、この映画、一番最初に観たのはフランスでしたが、フランス語のタイトルは『L’Eté Précoce』で、初夏という意味です。秋とつくのに、初夏だなんて、と思ったのは16歳ごろの私。小津監督の『秋刀魚の味』も、フランス語のタイトルは『Le Goût du Saké』(お酒の味)で、原題とは違いますし、そもそも映画のタイトルは、原題と異なる場合がしばしばあるので、違ってもなにか理由があるだけのことだろうと思っていました。それにしても、登場人物は半袖だし、暑そう、と。麦秋、秋と書くからには秋のことと思い込んでいたわけですね。恥ずかしいことに。

実は麦秋とは、麦にとっての秋の季節。麦にとっての実りの季節、収穫の季節で、地域にもよりますが、初夏のことですよね。フランス語のタイトルが『L’Eté Précoce』なのも、原題を無視したわけではなく、最もな翻訳だったというわけですね。

初夏に麦を刈り入れて、畑を休ませ、また種を蒔く。種まきの季節が9月ごろになるということです。麦作がメインの欧米や欧州では、1年の始まりをそのサイクルに合わせている。稲作文化の日本では、種を蒔くというか、苗を育てる季節は4月。なので、日本では4月が1年の始まりなのですね。

(Anne)

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