2017/09/21

絵本熱、37度8分

私の絵本熱は37度8分。他のことが全くできないほどではありませんが、できれば絵本というベットでじっとしていたいという具合です。とにかく、あまりにもたくさんの素敵な絵本があって、どれもこれも紹介したいのですが、どれを紹介しようかとか、テーマはなににしようかとか、そもそもこういう話題に興味を持つ人がいるのだろうかとか、あれこれ考えていると日が経ってしまって、日が経てば経つほど、はたまた良い絵本に出会って、紹介したい作品が、じゃんじゃん、じゃんじゃん、増えてしまう、といったこの頃です。

絵本は、文がなければ絵画だし、絵がなければ文学ですから、絵と文の機織り物のようなもの。独特の凝縮された魅力があると思うのです。

というわけで、もう、あれこれ考えても仕方がないので、えいや!

今回は、ただただ、ランダムに最近のお気に入りの絵本をご紹介しますね。

地域小学校の2学期が始まって最初のお話会に使った絵本は『かぞえる』(復刊ドットコム)。

2年生に読みました。作者はもともとテレビアナウンサーだった楠田絵里子さんです。この方の、科学に詳しく、好奇心旺盛で多趣味、探究心と行動力がずば抜けているところに、昔、憧れていました。舞踏家で演出家のピナ・バウシュの熱烈なファンとしても知られていて、国内外かまわず公演があると聞くとすっ飛んで行っていた時期もあったそうですよね。同じピナファンとして、羨ましかったです。『ピナ・バウシュ中毒』というエッセーも出ています。この度、絵本も書かれているんだと知って、はたまた羨ましいと思った以上に、思いがけない媒体で楠田絵里子さんを再発見したのが嬉しかったというわけです。絵の方は、これまたエネルギッシュでユニークな画風の飯野和好さんです。構図がとにかく素晴らしい。

肝心の物語はというと、二人の男の子が、数を競い合うことから始まります。

いくつまで数えられるか、アイスはいくつ食べたか、家族は何人いるか、とか。そうこうしているうちに取っ組み合いになります。数が多ければそれでいいのかな?という問いかけがあり、徐々に数について考えてゆきます。数えられるもの、数えられないもの、いろいろな数え方があったり。

パプアニューギニアの数え方も紹介されていますが、きっとみなさん驚くでしょう。そして、数ばかり競い合ってると、、、ミサイルの数も増えていって、、、。という展開です。主人公の設定は5歳児ですが、中学年ぐらいの友情も感じられるので、もしかすると平和についての思考力が深まる3~4年生ぐらい最適なのかもしれませんね。

次に『マッチ箱日記』(BL出版)。

あまりに発想が豊かで素晴らしいので、ひとりで読み終えたあと、作者の名前を確認したら、なるほど、納得。あの傑作、『ウェズレーの国』の作者、ポール・フライシュマンでした。物語は、イタリア系のひいおじいさんがひ孫に、貧しかった少年時代とアメリカ移住の経験を語るものです。

学校に通えず、字も書けなかった少年だったわけですが、日記を書く代わりに、マッチ箱にその日その日の思い出の品を忍ばせることにしていました。マッチ箱ひとつひとつを開きながら、ひいおじいさんはその当時のことをひ孫に話して聞かせます。

オリーブの種が出て来れば、食べるものがなくて種をなめて空腹を癒したこと。初めて見た王冠。拾ったヘアピン。缶詰工場で働いた時の魚の骨。野球観戦のチケット。それぞれの少年の思い出には、移民としての社会的背景も重ね合わせて語られています。後に少年は字を覚えます。と同時にマッチ箱日記は終わります。でも、思い出は別の形で残されていきます。

この作品の細密な絵は、現在と過去をカラーと白黒で描き分けていて、まるで映画のようですし、なによりも小さな物が思い出を語るという、マッチ箱日記の発想が素晴らしい。高学年でも十分読み応えがあると思います。

今日の最後は、『もりのがっしょうだん』(教育画劇)です。

これは、絵本らしいというか、純粋に楽しい、可愛らしい、健全で良いお話という感じでしょうか。それぞれの学校から合唱団に選ばれた4匹の動物たちの物語です。初めての顔合わせ。お互いに、ウケ狙いのため、先生の悪口を言い合います。でも、本当は大好きな先生のことを悪く言ってしまったことに心を痛めて、自然のかみさまにお許しを乞います。気持ちがすっきりとしたところで、4匹は、無事に良い合唱をすることができました、という展開です。これも2~3年生ぐらいが一番頷きそうな内容で合いそうですが、小さい子でも楽しいと思います。絵は先ほどの飯野和好さんです。ながめるだけで元気が出る、そんなタッチです。

まだまだオススメ本がありますが、今日のところはこの辺で。

(Anne)

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