2017/08/22

土用丑の日の鰻と天才

お盆も明けましたね。今年の夏はさほど暑くなく、しのぎやすい感がありますが、それでも暑い日には鰻を食べたくなりましたね。皆さんは、土用の丑の日に鰻を食べましたか?

焼き加減にも好みがそれぞれあるそうですが、私は割合と縁がガリッと焦げた感じが好み。今回食べた鰻の焼き加減は繊細で焦げは少なめ、タレも軽め、身がとてもふっくらと蒸し上がってましたが、焼いてくれたお兄さんのお顔を見ると、こちらもとても繊細な雰囲気。人柄というものは、焼き加減にも反映するもののような気がしました。それにしても、こんなに山椒をかける人、私だけでしょうか。

さて、この丑の日。鰻を食べたくなるのは、やはり、必要なものを自然に体が欲しているからなんだと勝手に納得していましたが、どうやら、手放しでそうとはいえないようですね。どちらかというと、300年前のキャッチコピーに翻弄されている節が。。。とはいえ、鰻はビタミンB類が多く含まれて滋養強壮に役立つ栄養価の高い食料だそうだから、夏バテに効くのは強ち嘘ではないものの、もとはといえば、夏の土用の日に鰻を食べる習慣なんてなかったそうですよ。ではいったい、いつからそうなったのか。周知のごとく有名な話ですが、私は知りませんでしたよ。あの、平賀源内が由来だなんて。江戸中期田沼沖次時代のこの人物は、発明家というぐらいしか記憶にありませんでしたが、調べてみるとユニークで魅力的な人柄の、なんでもできる大・大・大天才ではないですか!植物学者であり、医者であり、作家であり、画家であり、地質学者であり、発明家であり、、、もう、なんでも屋です。おまけにコピーライターです。「本日、土用丑の日」という看板を鰻屋の前に出させて繁盛させたというそうですから。以来、それが習慣として定着したというんです。

ともあれ源内に導かれてなのか、今年も美味しく丑の日に鰻をいただきましたが、ほどなくしてもう一人、天才を知ることになった夏でもありました。

というのも、先日、武田信玄と上杉謙信の一騎打ち像が見たいという目下歴史ブームのウチの子を連れて炎天下、長野県の川中島古戦場跡に行ったときのことです。パーキングに車を停めると、青々とした芝生広がる古戦場跡公園のド真ん中に、デンと立つ像が目に飛び込んできました。

さてこれはだれでしょう?

戦国武将の一人かと思って近づくと少し様子が違う。西洋風の顔立ちが印象的で、地球儀を脇に凛と立つ姿は、たとえ銅像とはいえ只者ならぬ存在感が感じられました。足元を見ると、佐久間象山、と記してあります。「さくま、、、??なんて読むのかしらね、ぞうさん??なーんちゃって、そんなわけないよねー」とぼやく私に、すかさず息子が正してくれました。

「さくましょうざん、だよ。ぞうざんとも言うけどね。松代藩の天才だよ。彫りの深い外国風の顔だよ。吉田松陰とかにも外国に行くようにオススメした人だよ。坂本龍馬にも外国のことを教えたよ。暗殺されたよ。享年54。」

8歳児の表現なので、こんな感じですが、私には分かりやすいです。

「藩ってことは、戦国時代の人じゃないってこと?」

川中島古戦場に来たわけだから、目にする銅像も戦国武将関係に違いないという思い込みから、こんな惚けた質問を投げかけると、「そうだよ、幕末だよ」とアッサリ。そのまま一騎打ちの像の方へスタスタと歩いて行ってしまいました。

というわけで、私は息子の愛読書も拝借して、今まで聞いたこともなかったこの人物を知ることになりました。こちら象山は、自然科学、医学、兵学、儒学など、東西問わずあらゆる面の知識人であり、発明家でもあり、教師でもあったという極めて博学、極めて頭脳明晰という天才。出身が松代藩なので、この古戦場に銅像が立っているというわけなのね、と納得しました。それにしても、佐久間象山を知らなかった私は教養不足なのかもしれませんが、ダ・ヴィンチも顔負けの天才が源内のみならず松代にもいたというのに、もっと歴史人物として有名でもよいのでは、と少し残念に思いました。でも象山のほうは、平賀源内の茶目っ気のようなものは、全く持ち合わせない高慢な男だったという説もあり、人気という物差しで測ると、2人には随分な差があるようですね。

(これがウチの子の愛読書。武将などの人物が、ほんとにぃ??っていうくらい全員イケメンに描かれているところ、ウケてしまいます。)

鰻のほうは、というと、夏が終わるまでにもう一回くらい食べたいものですね。はぁ~、鰻って本当に美味しい!!

(Anne)

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