2017/02/28

別れの季節とお餞別

もうすぐ三月。別れのシーズンでなにかとしんみりする時期ではないでしょうか?先輩や恩師との別れ、仲良しのお引越し、旅立ちを見送る親、などなどいろいろな立場の人がいると思いますが、そんな時のお餞別ってどうされてますか?

物が溢れる今の世の中、場所をとる物はご迷惑でしょうし、甘いお菓子もダイエットや体調のことを考慮すると控えた方が気が利いている。お引越しともなれば物より送料負担してほしいぐらいかもしれないし。でもかといってお金は、、、。

お餞別にはほんとうに悩まされますが、昔、外国へ転勤されるご家族に友人とお箸のセットを差し上げた時があって、それは名案だったなと思っています。

そんな折、お餞別のことはさておき、いつものように図書館に読み聞かせの絵本選びに行ってきました。すると、ふとこんな絵本が目に入りました。『ヤマネコ毛布』(作・絵/山福朱実)。

ヤマネコ毛布

開いてみると、一枚一枚額縁にいれて家中に飾りたいぐらい私好みの素敵な版画の数々。早速借りて読んでみました。

ある日、ヤマネコが森を出て行く決心をします。

ヤマネコもうきめた

森の動物たちはヤマネコとの思い出をそれぞれ刺繍にすることにします。

楽しい思い出、不思議な思い出、悲しい思い出、嫌な思い出、様々です。

トラは一緒に爪研ぎの思い出。

ねこの仲間どうし

オオカミは一緒に歌った思い出。

オオカミ遠吠え

ウサギはせっかくのプレゼントを喜んでもらえなかった思い出。

うさぎ悲しい

それぞれ出来上がった刺繍をパッチワークみたいに縫い合わせて、大きな毛布を作ります。

森のみんなはヤマネコにこの毛布をお餞別に渡します。

毛布にくるまって

ヤマネコは旅立ったあと、森の思い出たっぷりの毛布にくるまってぐっすり眠るというお話です。

ポストカード

しかもおまけ付き。切り取ってつかうポストカードで、動物たちの刺繍の写真です。

シンプルだけど、素敵なアイディアが詰まった作品だと思った瞬間、あ、これ別れの季節にぴったりのお話だから地域の読み聞かせにも使えるけど、お餞別にしてはどうかとも思いました。

版画がとても素敵だし、お孫さんがいらっしゃる猫好きの方なら、なおのこと。

そこで、手に入るのか検索してみると、、、。絶版のよう。

ショック!残念!出版社は復刊ドットコムなのに!初版は2015年、つい最近なのに!

というわけで、この作品は今のところ無理ですが、絵本も相手によっては大人でもお餞別になるものだなあ、と思いました。でも、気は心ですけどね。

あと、もう一冊。これは世にも悲しい物語。こんな悲しい話は読んだことない、と思うくらい救いのない話です。

大人向けの絵本ともいえますが、実際人生の酸いも甘いもたくさん経験した大人には重過ぎるかも。

むしろ、これから色々体験するだろう小学生とかの疑似体験として、もしくは深い悲しみにふれて心のボリュームを膨らませるための本として機能するほうが合ってるかもしれないですね。

作者はあの、宮部みゆき。『ヨーレのクマー』(角川書店)。

ヨーレのクマー

『悲嘆の門』(毎日新聞社)作中作がもとになった絵本です。いずれにしても私には悲しすぎて、一回しか読めませんでしたが、みなさん是非一度手にとってみてほしいですね。

(Anne)

記事一覧を見る

大人のおしゃれ手帖ブログ 更新情報を受け取る

大人のおしゃれ手帖ブログ
更新情報を受け取る

Twitterでフォロー

RSSで購読

RSSファイル

follow us in feedlyfeedlyで購読

メルマガを購読