2016/11/29

11月のお話にジビエ

ヒタキ

私の小さい頃は、11月といえば、一にも二にも柿。そして落ち葉焚き。そんなイメージでしたが、この頃は私の住んでいる東京ではもう焚き火をしてはいけないそうですね。私は昔、学校へ行くために早朝に勝手口から出かけると、ギュッと引き締まった空気のなかで、裏隣のおばさんが、庭の枯葉をサックサックと箒で集めている音を耳にしていました。夕方前、学校から帰ってくるころにはくすぶった焚き火の煙がモコモコたっていて、煤の香りを被って家に入る、といった感じ。それがいい空気とかいい匂いとか、そういう話ではなくて、ただ、五感を通じて「あ、11月だな」と季節を感じていました。最近では温暖化が進んだせいや、周囲の生活全般が時間や四季の変化を無視してでも便利さを優先するので、昔ほど季節の変化を感じなくなったように感じます。むしろ意識して季節行事に取り組まないと春夏秋冬もゼロ。そんな感じではないですか?夏なんだか冬なんだか、昼なんだか夜なんだか。それでは心がボヤッとして、もたついてしまう。健康にも良くなさそう。そんな風に思います。

フランスにいる頃は、並木道を埋め尽くすほどの黄色い落ち葉を蹴り歩いたり、商店街の肉屋の電球に輝く「ジビエ」と呼ばれる野鳥類が逆さ吊りにされはじめると、「あ、11月だな」と思っていました。そして、美味しいジビエにありつける以外は、私はその11月が物悲しく、なんとなく嫌いでしたが、それも、矛盾しているようですが季節が巡ってくる喜びでもあったと思うんです。

というわけで、私はやっぱり子供たちには、四季折々の感覚を五感で感じて欲しいと思い、この11月も選書しました。ところで五感と聞いて、おや?と思われたかもしれません。でも、絵本は、見る、聞く、ですが、たちまち一つの世界観に包まれて、実際に香りはたちこめないけれども、嗅いだこともない美味しいパイの匂いを嗅いだような気持ち、もっというと、本当に嗅いでる気持ちになったり、実際に触れはしないけれども、触れたこともない動物の毛皮の柔らかさを感じたような感覚になると思うんですよね。

で、この度、小学校では、相手は4年生。お昼時。十分内容が深いものでもいけそうでしたが、せっかくの真昼間だから、重い話より、少しワクワクするものが良さそう。そう思って担任の先生に伺うと、子供たちは動物ものが好きだとのお返事。じゃあ、ジビエの季節だし、野鳥の話にしようと『くちばし/どれがいちばんりっぱ?』選んだ次第です。

反応は、、、シーン、でしたが、後から先生が、緊張気味の私を気遣ってだとは思いますが、「皆集中して聞いてました。やっぱり生き物、好きですね」とおっしゃったので、良しとしています。

それにしても、大人が読んでも面白い本です。是非。

(Anne)

くちばしどれがいちばん?

『くちばし/どれが一番りっぱ?』(ぶん/ビアンキ、え/薮内正幸、福音館書店)この表紙をみるだけでも、ひとえにくちばしといっても様々というのが良くわかります。文章はビアンキ。私はシートンもいいけど、ビアンキの動物記はもっと好みです。絵は薮内正幸さんで多くの生き物の絵本を手がけている方。美術館もあり、ウチの坊主と近々行こうと思ってマス。

イスカ

緑色の小さなヒタキが、イスカのくちばしの形に驚いてます。だって、上下くいちがいになっているんですから!こんなくちばしがあるなんて知りませんでした。そもそも、ヒタキ、イスカ、そんな名前だって知らなかったんですから。

ソリハシセイタカシギと

ヒタキがまた驚いています。上に反り返ったくちばしと、下向きに曲がっているくちばしです。しかも名前もムズカシイ!ソリハシセイタカシギと、ダイシャクシギです。それぞれの形には訳があるんです。

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