2015/01/31

7月のメガロマン

メガロマン、といっても、昭和の巨大ヒーロー番組のことではないですよ。フランス語のmegalomane(英語のmegalomaniac)のことで、誇大妄想狂の人という意味。日本語にすると頻繁に耳にする単語とはかけ離れているけど、フランス人の間ではよく使われる。「あいつは、メガロマンだからね」と、普通に友達のこともこう形容したりするくらい。要するに、自分のことをスゴイと思ってる人を指す感じです。決して悪い意味はなく。英雄に多いこの気質。自分の名前の図書館も建設させてしまった故ミッテラン大統領も、典型的メガロマンだとフランス人は言う。

ところで先日、暦の話を新聞で読んで、古代ローマの英雄Julius・Caesar(ユリウス・カサエル)も、メガロマンだなぁ、と思った。今世界中で使われているのはグレゴリオ歴だが、その原型ユリウス歴を作った人だ。このユリウス歴を作った時に、自分の誕生月が7月だから、その月を自分の名前にちなんでjuly(ラテン語ではjulius、フランス語ではjuillet)にしたんだそうだ。ついでに仲間の初代ローマ皇帝アウグストゥスの名前も8月につけてやるよって感じで、8月はaugust(ラテン語ではaugustus、フランス語ではaoût)になったという。けっこう有名な話らしいけど、初めて知った。

太陽太陰暦の頃は、一年が10ヶ月しかなかったから、2ヶ月足りない分を、自分たちの名前の月にして、6月と9月の間に入れ込んじゃった。9月からの月は2ヶ月ずつずれて、本来数字の7を意味する「septem」が9月のseptember(仏・septembre)、8を意味する「octo」が10月のoctober(仏・octobre)、9の「novem」が11月のnovember(仏・novembre)、最後の月は10の「decem」はdecember(仏・decembre)となった、などという通説があるが、本当は少し違うらしい。

最初から暦は3月がスタートの10ヶ月で、9月は7番目の月、10月は8番目の月、、、ということだったのだとか。7月を9月にずらしたわけではない。つまりユリウスが「オレ様の誕生月だぞ」と7月をねじ込んだわけではなく、元からあった7月の呼び名をquintilisから自分の名前に変えただけのことなのだとか。おまけに、当時の政治家たちは、政権をとると、自分の誕生月に自分の名前をつけるのが主流だったらしい。

それにしても、誕生月を自分の名前にしちゃうなんて、やっぱりスゴイなぁ。やっぱりメガロマンだなぁ。やっぱり英雄ですからね。私のような凡人は、あたりまえだけど、誕生月でも9月をanneにしようなんて考えもしないもの。(Anne)

2015年カレンダー

大好きなマーク・ロスコの絵。本物は高額で買えないから、カレンダーで我慢です。

明日から、太陽太陰歴のころは無かった、2月がスタートだ。

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