浴衣美人

桜型湯飲み

見てください!この、お茶を入れると桜型が現れるという煎茶茶碗、素敵じゃないですか?これは先日行った呉服屋さんで出していただいたものです。

さて。大女は着物が似合わないと言われますが、そんなのはおかまいなしで着るのが私。しかも、普通の反物では裄が足りないので、えり先の部分を袖に付け足して誂えてもらいます。訪問着や留め袖ならさすがに抵抗ありますが、小紋や浴衣、ましてや細かい柄だったら「平気よ!」との呉服屋女将の一言に後押しされて堂々と着ています。こういうふうに裄をのばさないと、チンチクリンになってしまって、「そっちの方が嫌でしょ?」と女将。私は大きくうなづきました。

それは、かれこれ12年ほど前の話。当時私は、錦糸町に100年続くという呉服屋さんに度々出入りしていました。女将さんが絞り好きだったせいか私も絞りの虜になり、勢いづいて小紋と浴衣を何枚も誂えたほどの情熱があったのが懐かしく思えます。でも残念ながら、子供が生まれてからは、着物どころか、あれほど着た浴衣さえも薄暗い桐ダンスの中で静かに眠らせたままです。

それが、先日、親友からのメールで一気に着物熱が復活。復活、というより懐かしさに呼ばれて、錦糸町に出向いたという方が正しいかもしれません。

メールの内容は、その100年続いた老舗呉服屋もいよいよ後継ができず、閉めることにしたそうで、閉店セールをするから見に行かないかという誘いでした。「素敵な絞りの浴衣があるみたい、結構お買い得」とのコメントも。

うーん。。。絞りかぁ。。もういっぱいあるしなぁ。。あんまり着る機会ないしなぁ。。。

高級浴衣と言われる絞りの浴衣といえば、私のサマードレスのようなものでした。暑い時期、夜お友達たちとレストランに行く時の定番。サラッと一枚身につければ、たちまちみんなが喜ぶ姿に変身します。そんなレストラン着としてヘビロテだったので、夏場は常にハンガーにかけっぱなし。お部屋にダラーンとぶら下げていたほどでした。でも最近は、そんなに頻繁に夜出掛けないしなぁ、と一瞬ためらいましたが、それでも、あれだけお世話になった呉服屋さんが閉店するわけだから、やっぱり冷やかしでもいいからご挨拶に行こう。私はあの、小柄で可愛らしい女将が寂しそうにしてはいまいかと想像すると、なんだかいたたまれない気持ちになりました。

というわけで先日、その4月いっぱいで閉店するという呉服屋さんへ行ってきました。やっぱりありました。絞りの反物がいくつも、いくつも。誂えるなら絞り、と決めていたのですが、見ているうちに絞りは、似たようなものをいくつも持ってるから、いいや、ということになり、綿絽、カッコイイ臈纈染、古典的な白地の木綿、などなどいろいろと合わせてみては、親友と似合う似合わないなど言い合ってキャッキャ楽しみました。びっちり3時間居座って。

浴衣反物あれこれ

あれこれ悩んだ末に、私は、傘柄の綿紅梅に決めました。なぜって、だって、思い出したからです。私、絞りの虜になるまえから綿紅梅の浴衣に憧れていたんですもの。

綿紅梅浴衣

綿紅梅。一枚で着ればカジュアルな雰囲気に。長襦袢を着ればお出かけ着にも変身。ちょっと珍しく、でも古典的な綿紅梅をサラッと着こなして着まわしもできるような、浴衣美人になりたいものだなぁ、とずっと思っていたのですから。(Anne)

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